ケース1 屋根板金
屋根の棟板金、谷板金、破風板といった折り目や端の部分は、15年前後で浮きや釘のゆるみが起こり、雨水の侵入口となりやすい部位です。
ただし、この部分に疑いがある場合も、自分で屋根に登ってチェックはせず業者を呼ぶようにしてください。
ケース2 屋根材の割れ、欠け、ズレ
スレートや瓦などの屋根材に破損・脱落・強風による消失があり、露出した屋根下地から天井裏に水が染み込んでしまうパターンです。
なお、屋根材をチェックするために屋根に自分で登るのは危険なので、くれぐれも行わないでください。
ケース3 ベランダ床の防水層の劣化
ベランダ床面ウレタン・FRP・シートなど形成された防水層の撥水力・防水力が経年劣化で低下し、水を通すようになり家に染み込むようになったパターンです。
また、床面だけでなくベランダと外壁との継ぎ目、立ち上がり部分、手すりなども侵入口として考えられます。
ケース4 外壁材のひび割れ
ご自宅の外壁がモルタル製の場合、雨漏りの原因は外壁にあるひび割れのことが多いです。
とくに、外壁をチェックして幅5mm以上のひび割れ(クラック)があった場合は、ほぼ確実にそれが原因でしょう。
ひび割れは窓の周囲に起こりやすいので、異常がないか点検する際は窓まわりから見ると見つかりやすいです。
ケース5 外壁の目地のコーキングの劣化
外壁の目地のコーキングと呼ばれる充填剤が剥がれたり痩せたりしていて、そこから水が侵入している疑いがあります。
とくに、建物の外壁材が窯業系サイディングの場合、この可能性が高いでしょう。
ケース6 雨樋の詰まり・破損
雨樋の異常箇所から外壁に直接流れている水が、隙間を通って室内に染み込んでいる場合もあります。
その場合、雨が降っているときに雨樋の水が問題なく流れているかを見ることで発見できます。
このように雨漏りの原因は多岐にわたります。
雨漏りを見つけたら一人で悩まずに
1分1秒でも早く信頼できる業者に直してもらいましょう。